遺留分侵害額請求を弁護士に相談するメリットや費用相場を解説

遺留分侵害額請求とは、決められた遺留分を取り戻すための手続きです。

遺留分侵害とは、被相続人が遺留分権者のほかに遺贈や贈与をすることで、定められた遺留分を受け取れないケースのことです。

今回の記事では、遺留分侵害額請求を弁護士に相談するメリットや費用相場について解説していきます。

遺留分侵害額請求を弁護士に相談するメリット

遺留分侵害額請求を弁護士に相談することで次のメリットが挙げられます。

• 請求する負担を減らせる
• 遺留分侵害額を明確にできる
• 時効を防げる
• 相続の遺産を明確にしてくれる

請求する負担を減らせる

弁護士に遺留分侵害額請求を依頼することで、代理で相手とやりとりをしてくれるため負担を減らせます。

話し合いがうまくいかずストレスがたまりやすいことから、第三者に介入してもらう価値があるといっていいでしょう。

また、精神的にも大きな支えとなります。

遺留分侵害額を明確にできる

遺言の内容次第で、また生前贈与されている場合は遺留分侵害額を出すための計算式は非常に複雑になるため注意が必要です。

本来受け取れる金額よりも低く請求してしまったり、高く請求することで手間が増えたりするリスクがあります。

そこで、専門家である弁護士に依頼することで正確に遺留分侵害額を計算してもらえるので安心です。

時効を防げる

遺留分侵害額請求権には、時効が設定されているので注意が必要です。

相続が始まって遺留分を侵害する遺贈が発生してから、1年の間に行使しなければ権利を失ってしまいます。

弁護士であれば時効を把握しながら対応可能であるため、時効により消滅する心配はないでしょう。

相続の遺産を明確にしてくれる

遺留分侵害額は、遺産総額を基準としていることから明確にする必要があります。

しかし、遺産を開示してもらえずに遺産総額を把握しにくいケースも少なくありません。

そこで、弁護士に依頼することで役所や金融機関などで調査してもらえるので安心です。

遺留分侵害額請求を弁護士に相談する費用相場

遺留分侵害額請求を弁護士に相談する場合、弁護士によって費用体制が大幅に異なります。

固定報酬と成果報酬のケースがあり、固定報酬の場合は20万円～50万円が相場となっています。

そのうち、着手金として請求額が300万以下の場合は請求額の8.8％、300万円以上で3,000万円以下の場合は請求額の5.5％に加えて99,000円必要です。

成果報酬の場合は、弁護士によって費用が大幅に異なりますが成功した場合は固定報酬よりも高くなるケースが一般的です。

まとめ

今回は遺留分侵害額請求を弁護士に相談するメリットや費用相場について解説しました。

相続人が定められた遺留分を受け取れないケースは少なくはなく、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。

弁護士が間に入ることでストレスが減り、遺留分侵害額請求がスムーズになる可能性があります。

遺留分侵害額請求でお悩みの方は是非一度弁護士までご相談ください。