【弁護士が解説】歩行者飛び出しによる交通事故の過失割合について

運転中は予測できないケースが多々起こりえます。

歩行者がとびだして、事故になってしまうケースもあるでしょう。

今回の記事では、歩行者飛び出しによる交通事故の過失割合について解説していきます。

交通事故の過失割合

交通事故には、自動車同士の接触や歩行者の飛び出しなどさまざまな要因があります。

状況によって過失割合が異なり、示談金や慰謝料に影響することから適切に判断をすることが重要です。

交通事故の過失割合とは

交通事故の過失割合とは、事故を起こした本人の過失と相手の過失を割合にしたものです。

交通事故にはさまざまな種類があり、それぞれ状況によって過失割合が決定します。

さらに、弁護士に依頼する前と後では過失割合が変わる可能性があります。

このように、状況や手続きによって過失割合が変更になることから慎重に進めることが重要です。

飛び出しによる交通事故の過失割合

飛び出しによる交通事故の過失割合は、一般的にドライバーが8割、飛び出した歩行者が2割と言われています。

しかし、事故の状況や飛び出した歩行者の年齢などによって過失割合が変わる可能性があります。

また、過失割合は法律で決まっているものではなく、加害者や被害者が加入している保険会社の話し合いによって決まることが一般的です。

事故時の状況によって過失割合は異なる

一般的に車が悪いとされる飛び出し事故ですが、事故時の状況によって過失割合は異なります。

• 横断歩道上の事故
• 信号機が設置されている場所での事故
• 身体障碍者や幼児、高齢者が飛び出した事故

それぞれの状況によってみていきましょう。

横断歩道上の事故

横断歩道上で事故が起こった場合は、自動車側の責任が100％となることが原則となっています。

歩行者はもっとも事故の被害を受けやすい立場であるほか、自動車の運転手には注意義務があるためです。

歩行者の飛び出しが原因の事故である場合、歩行者側に10％程度の過失割合が問われる可能性もあります。

信号機が設置されている場所での事故

信号機が設置されている場所での事故は、信号の状況によって過失割合が異なります。

たとえば、歩行者が青信号で横断弾開始している場合は運転手の過失が100％となることが一般的です。

しかし、途中で赤信号になった場合は、青点滅、赤信号で横断を開始した場合は過失割合が変わります。

身体障碍者や幼児、高齢者が飛び出した事故

身体障碍者や幼児、高齢者のように、保護する必要性の高い人が飛び出した場合は、自動車側の過失率が高まることが一般的です。

高齢者は65歳以上、幼児は6歳未満が定義とされています。

まとめ

今回は歩行者飛び出しによる交通事故の過失割合について解説しました。

歩行者飛び出しは、状況に応じて過失割合が決定することが特徴です。

しかし、法律で定められているわけではなく、話し合いで決められます。

歩行者飛び出しによる交通事故において過失割合でお悩みの方は、弁護士までご相談ください。