追突事故によってむちうちになった場合に請求できるお金

むちうちとは、交通事故などで首に不自然な強い力がかかったことにより起こる怪我の一種です。

首周りの痛みや凝り、めまいや手のしびれなどの症状が出現し、適切に治療を行わなければ治療が長引くこともあります。

今回は、追突事故によってむちうちになった場合に請求できるお金について解説していきたいと思います。

治療費

治療にかかったお金を治療費として請求することができます。

入院費用、通院費用、投薬料、レントゲンやMRIなどの検査料などすべて、実費で支払いを受けられます。

通院交通費

通院するためにかかった交通費について、請求することができます。

電車やバスなどの公共交通機関を利用したときには実費の支払いを受けられます。

また、自家用車で通院した場合には、通常は1キロメートルあたり15円で算定したガソリン代を請求できます。

休業損害

休業損害とは、むちうちの治療のために仕事を休んだことで収入が減った場合の補償のことをいいます。

通院日には仕事を休まなければならない場合、休業損害を請求することができます。

休業損害を請求できるのは、サラリーマンや公務員、自営業者やアルバイトなどの仕事をしている人です。

専業主婦などの家事従事者の場合にも休業損害が認められる場合があります。

ただし、仕事を休んでも収入が減らなかった場合などは、休業損害は受け取ることができません。

慰謝料

慰謝料とは、交通事故によって精神的・肉体的苦痛を負ったことに対する補償のことをいいます。

入通院慰謝料と後遺障害慰謝料の2種類に大別されます。

入通院慰謝料は、交通事故で怪我をしたことで生じる精神的損害に対しての損害賠償金のことです。

後遺障害慰謝料は、むちうちが完治せずに後遺障害として等級が認定された場合に請求することができます。

後遺障害逸失利益

後遺障害逸失利益とは、後遺障害として認定されるようなむち打ちの症状が残ってしまったことによって、労働能力が減少し、将来的な収入が減ると考えられるため、得られるはずだった収入のことです。

むちうちで後遺障害が残った場合には、後遺障害逸失利益を請求することができます。

まとめ

今回は、追突事故によってむちうちになった場合に請求できるお金について確認していきました。

追突事故によってむちうちになった場合、たとえば、相手方の保険会社から治療費を打ち切られそうなときや、相手方の保険会社の主張内容が間違っていると感じるときなど、法的なサポートが必要になる可能性があります。

相手方への請求についてお悩みの場合には、専門的な知識をもつ弁護士に相談することを検討してみてください。